これまで日立市は「世界のHITACHI」の名の下に、企業城下町として、日本の産業・経済を牽引してきました。
工場群が林立する姿は圧巻であり、県北地域の文化をリードしてきたといえます。
しかし、少子高齢化とともに、人口減少による日本経済の鈍化・縮小傾向は、地方経済をますます冷え込ませています。
特に、2011年3月11日の東日本大震災による、津波をはじめとする甚大な被害は、日立市にも大きな打撃を与えました。
工場が並ぶモノトーンなイメージから脱却し、彩りのある街並みにするために、わたしたちはアート(芸術)の力を活用し、心と心をひとつにして、つながりのあるまちづくりを目指していきたいと思っています。
美術・音楽・演劇をはじめとするアートは、子どもからお年寄りまで世代を超え、国境をも超え、人々の心に感動を生み出し、生きる喜びを創り上げる力があります。
2011年の震災で、人と人との結びつきとして「絆」の大切さが見直されました。
真の「心の復興」を願うために、アートの力を活かした取り組みがわたしたちの街にも必要です。
人と人とのつながりの輪を広げ、その魅力を発信することで、日立市の文化力を醸成し、魅力ある地域の創造に寄与していきたいと考えています。
「ひたちアートプロジェクト-日立のまちに彩りを-」は、以下の取り組みを行っていきたいと考えています。
1 アーティスト、文化団体、芸術的な産業技術、博物館などとネットワークし、アートマップを作成、アート情報を発信します。
2 アーティストのアトリエやギャラリーにおいて、作品の公開・展示、ワークショップを行うアートフェスタを開催します。
3 企業と連携を図り、大壁画を創ることで、まちの環境を明るくします。
4 高速道路下の隧道に壁画を創ることで、まちの環境を豊かにします。
ひたちアートプロジェクト
-日立のまちに彩りを-